リスクの​種類を知る

  • レベル やさしい
  • 読む時間 約9分
  • 最終確認日 2026年10月11日
  • 投資を勧めるものではありません

このレッスンで分かること

  • 価格変動リスク、​信用リスク、​為替変動​リスクを、​それぞれ自分の​言葉で​説明できる
  • 流動性が、​換金の​しやすさを​表す​ことを​説明できる
  • 暗号資産で​注意が​呼びかけられている​主なリスクを​挙げられる

先に読むとよいレッスン:投資とは何か

目次

リスクは、​原因に​よって​名前が付く

リスクは​「結果の​不確かさ」で、​何が​不確かかに​よって​呼び名が​変わります。

点線の​下線が​ある語は、​押すと​意味が出ます。

前の​レッスンで​学んだとおり、​金融広報中央委員会(出典「リスクとリターンとは(金融用語解説)」を別のタブで開きます)の​「知る​ぽると」は、を、が​どうなるか​不確実である​ことと​説明しています​(2015年10月時点の​情報)。​日本証券業協会も、​金融商品の​リスクは​一般的な​「危険な​こと」ではなく、​リターンが​不確実である​ことを​表すと​説明しています。

同協会は、​金融商品には​さまざまな​リスクが​あり、​代表的なのは​「価格変動​リスク」だと​説明しています。​商品に​よっては​「信用リスク」や​「為替リスク」​「カントリーリスク」も​生じ、​その多くは​価格変動リスクに​結びつくとも​述べています。​このレッスンでは、​このうち、​初めて​学ぶ人が​名前を​言えるように​したい​4つ​(価格変動、​信用、​為替変動、​流動性)を​選び、​暗号資産で​注意が​呼びかけられている​リスクと​あわせて​見ていきます。

やさしく​言うと、​「リスク」は​1つの​言葉でも、​「値段が​動く」​「相手が​払えなくなる」​「為替で​変わる」など、​原因ごとに​名前が​付いています。

要点

リスクは​結果の​不確かさで、​原因ごとに​価格変動​リスクなどの​名前が​付いています。

価格変動リスク

売る​ときの​値段が、​買った​ときより​高いか​低いか​分からない​ことです。

日本証券業協会は、を、​売却時の​価格が​購入時の​価格より​値上がりしているか​値下がりしているかが​確実ではない​こと、と​説明しています。​価格が​変動する​代表的な​金融商品は​株式で、は​満期​(元本を​返す約束の​期日。​この教材の​補足)の​途中で​売却すると​市場価格で​価格が​変わります。も、​組み入れている​株式や​債券の​価格​変動の​影響を​受ける​ため、​価格変動リスクが​あると​されています。

資産運用業協会(出典「投資信託が持つリスク|資産運用業協会」を別のタブで開きます)は、​投資信託が​組み入れている​株式や​債券の​価格が​変動する​可能性を、​価格変動リスクと​説明しています。​株価は​最終的には​市場の​需給で​決まり、​一般に、​国内外の​政治・経済情勢や​企業の​業績などの​影響を​受けると​しています。

架空の​例:同じ​20%の​値下がりでも、​金額は違う

これは​架空の​例です。​3人が、​同じ値動きを​する​資産に、​それぞれ違う​金額を​投資しました。​その後、​価格が​どれも​20%下がりました。

  1. 10万円を​投資した​人:20%の​2万円が​減り、​8万円に​なります。
  2. 100万円を​投資した​人:20%の​20万円が​減り、​80万円に​なります。
  3. 500万円を​投資した​人:20%の​100万円が​減り、​400万円に​なります。

下がった​割合は​同じ20%です。​しかし、​減る​金額は、​投資した​金額が​大きい​ほど​大きくなります。

やさしく​言うと、​同じ割合でも、​投資した​金額が​大きい​ほど、​実際に​減る​金額は​大きくなります。

要点

価格変動​リスクは、​売る​ときの​値段が​買った​ときより​上か​下か​分からない​ことです。

確認問題

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信用リスク

投資した​相手が、​将来も​続いているか、​約束どおり払えるか​分からない​ことです。

日本証券業協会は、を、​投資した​会社が​将来も​存続しているか​確実ではない​こと、​また、​商品の​元本や​利息が​将来に​わたって​支払われるか​確実ではない​こと、と​説明しています。​株式の​場合は、​会社が​破たんすると​価値が​ゼロに​なることが​あります。​債券の​場合は、​元本の​払い​戻しや​利子の​支払いが​滞ったり、​行われなかったりする​ことがあります。

資産運用業協会(出典「投資信託が持つリスク|資産運用業協会」を別のタブで開きます)は、​債券などを​発行する​国や​企業​(発行体)が、​財政難や​経営不振などの​理由で、​利息や​償還金​(満期などに​返される​お金。​この教材の​補足)を​あらかじめ決めた​条件で​支払えなくなる​可能性を、​信用​(デフォルト)​リスクと​説明しています。​また、​日本証券業協会は、​発行体の​ある国や​地域の​政治・経済環境に​よって​変わる​信用リスクを​「カントリーリスク」と​呼び、​外国証券を​買う​ときは​その影響も​考える​必要が​あると​説明しています。

やさしく​言うと、​お金を​預けた​先が​行き詰まると、​約束された​お金が​戻らないかもしれない、と​いう​リスクです。

要点

信用リスクは、​投資先が​存続できるか、​約束どおり支払えるかが​確実ではない​ことです。

為替変動リスク

外国の​お金で​値付けされた​商品では、​円に​直す為替の​動きでも​結果が​変わります。

日本証券業協会は、を、​外国の​金融商品に​投資した​場合に、​換金する​ときの​為替レートの​変動に​よって​生じる​為替差損益​(為替レートの​動きに​よる​損益。​この教材の​補足)が​確実ではない​こと、と​説明しています。​円での​手取り額は、​購入した​ときの​金額を​上回る​ことも​下回る​こともあります。​購入時よりに​なると​円での​手取り額が​減り、に​なると​増えます。

日本銀行(出典「円高、円安とは何ですか?」を別のタブで開きます)は、​円高を、​円1単位で​交換できる​他の​通貨の​単位数が​相対的に​多い​状態と​説明しています。​架空の​数字で​言い換えると、​1ドル=100円が​80円に​なるのが​円高です。​資産運用業協会(出典「投資信託が持つリスク|資産運用業協会」を別のタブで開きます)は、​外国の​株式や​債券で​運用する​投資信託には、​基本的に​為替変動リスクが​あると​しています。

架空の​例:為替​レートだけが​動いた場合

これは​架空の​数字です。​1ドル=100円の​ときに、​1,000ドルの​値段の​外国の​商品を​買いました。​ドルでの​値段は​変わらない​ものとします。

  1. 買った​ときは、​1,000ドル×100円=10万円です。
  2. 換金の​ときに​円高が​進み1ドル=80円なら、​1,000ドル×80円=8万円で、​2万円少なく​なります。
  3. 換金の​ときに​円安が​進み1ドル=125円なら、​1,000ドル×125円=12万5,000円で、​2万5,000円​多くなります。

商品の​ドルでの​値段が​同じでも、​為替レートの​動きだけで、​円での​受取額は​増える​ことも​減る​こともあります。

やさしく​言うと、​外国の​ものは​「外国の​お金での​値段」と​「円に​直すレート」の​2つで​結果が​決まります。

要点

為替変動​リスクは、​円に​直すときの​為替レートの​動きで、​受取額が​変わる​ことです。

確認問題

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換金の​しやすさ​(⁠流動性⁠)

必要な​ときに​現金へ​換えられるかも、​商品を​比べる​大切な​観点です。

金融庁(出典「資産形成の基本(NISA特設ウェブサイト)」を別のタブで開きます)は、を、​必要に​なった​ときに​すぐ​換金できるかの​度合いと​説明しています。​換金とは、​持っている​ものを​現金に​換える​ことです。​日本証券業協会も、​流動性を、​金融商品を​どれくらいの​期間で​現金に​換えられるか、​換金の​しやすさの​程度を​表す要素と​説明しています。​普通預金のように​ATMですぐ​換金できる​ものも​あれば、​現金化に​日数が​かかる​ものや、​途中で​換金すると​解約手数料が​発生する​ものも​あります。

流動性が​低い​商品は、​現金が​必要に​なった​ときに​すぐ​現金に​できない​ことがあります​(この​教材の​説明)。​この点を​「流動性​リスク」と​呼ぶことが​ありますが、​日本取引所​グループ(出典「用語集「流動性リスク」」を別のタブで開きます)の​用語集のように、​別の​意味で​説明している​資料も​あります。​言葉の​意味は​文脈で​変わります。

やさしく​言うと、​同じ価値の​ものでも、​すぐ​現金に​できる​ものと、​時間が​かかる​ものが​あります。

要点

流動性は​換金の​しやすさで、​「流動性​リスク」と​いう​言葉は​文脈で​意味が​変わります。

暗号資産の​リスクと​注意の呼びかけ

この教材では、​価格の​大きな​変動、​盗まれる​おそれ​(サイバーセキュリティの​リスク)、​詐欺の​3つに​整理します。

金融庁・消費者庁・警察庁(出典「暗号資産に関するトラブルにご注意ください!」を別のタブで開きます)​(以下​「3庁」)の​文書​(令和3年4月7日​最終更新)は、​暗号資産は​国が​価値を​保証するではなく、​価格が​急落して​損を​する​可能性が​あると​説明しています。​日本銀行(出典「暗号資産(仮想通貨)とは何ですか?」を別のタブで開きます)も​(2026年10月時点)、​暗号資産は​裏付け資産​(価値を​支える​資産。​この教材の​補足)を​持たない​ことなどから、​利用者の​需給関係などの​要因で​価格が​大きく​変動する​傾向が​あると​説明しています。

  • 価格の​大きな​変動:価格が​急落し、​損を​する​可能性が​あります。
  • サイバーセキュリティの​リスク:事業者の​提供するで​管理する​とき、​推測しやすい​パスワードだと、​管理する​暗号資産が​盗まれる​おそれが​あると、​3庁の​文書は​説明しています。
  • 詐欺や​悪質商法:​日本銀行は​詐欺などの​事例が​数多く​報告されているとし、​3庁の​文書は​出会い​系サイトや​マッチングアプリが​きっかけの​詐欺に​注意する​よう​呼びかけ​ています。

金融庁(この節の出典の一覧へ)の​金融サービス​利用者相談室の​案内​(2026年10月時点)には、​登録を​受けた​事業者が​取り扱う​暗号資産であっても、​リスクが​ないと​いう​ことではない、と​あります。​価格が​急激に​低下する​リスクなど、​暗号資産ごとにさまざまな​リスクが​あります。

登録業者でも、リスクはなくなりません

登録を​受けた​事業者であっても、​価格の​変動や​盗まれる​おそれが​なくなるわけでは​ありません。​取引の​内容や​リスクは、​事業者から​説明を​受けて​理解する​よう、​3庁の​文書は​案内しています。

要点

暗号資産では、​価格の​大きな​変動、​盗まれる​おそれ、​詐欺が、​公的機関の​文書で​注意され​ています。

種類を​整理して、​商品ごとの​違いを見る

リスクの​種類と​大きさは、​商品ごとに​違います。

このレッスンで​学んだリスク

名前何が​確実ではないか主な​説明の出どころ
価格変動リスク売る​ときの値段日本証券業協会
信用リスク投資先が​続くか、⁠払えるか日本証券業協会
為替変動リスク円に​直した​ときの金額日本証券業協会
流動性​(換金の​しやすさ⁠)必要な​ときに​現金にできるか金融庁、​日本証券業協会

資産運用業協会(出典「投資信託が持つリスク|資産運用業協会」を別のタブで開きます)は、​投資信託ごとにリスクの​種類や​大きさは​異なり、​購入の​ときは​目論見書​(商品の​内容や​リスクなどを​説明する​書類。​この教材の​補足)などで​リスクを​説明している​項目にも​目を​通すことが​大切だと​説明しています。​また、​日本証券業協会は、​リスクが​大きいとは、​大きく​収益が​得られるかもしれないし、​大きく​損失が​出るかもしれないと​いう​意味だと​説明しています。

やさしく​言うと、​どんな​リスクが、​どのくらい​あるかは、​投資信託ごとに​違うと、​資産運用業協会は​説明しています。​この教材は、​売買を​すすめる​ものでは​ありません。

要点

投資信託ごとにリスクの​種類や​大きさは​異なると、​資産運用業協会は​説明しています。

理解度チェック

問題を​読み込んでいます。​表示されない​ときは JavaScript を​有効に​してください。

まとめ

このレッスンで​押さえたい​ことです。

  • リスクは​結果の​不確かさで、​価格変動リスク、​信用リスク、​為替変動​リスクなど、​原因ごとに​名前が​付いています。
  • 日本証券業協会は、​代表的な​リスクと​して​価格変動リスクを​挙げ、​ほかの​リスクの​多くも​そこに​結びつくと​説明しています。
  • 流動性は、​必要な​ときに​すぐ​換金できるかの​度合いを​表します。
  • 暗号資産では、​価格の​大きな​変動、​盗まれる​おそれ​(サイバーセキュリティの​リスク)、​詐欺が、​公的機関の​文書で​注意され​ています。​リスクの​種類と​大きさは​商品ごとに​違います。

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出典と最終確認日

このレッスンの​事実は 2026年10月11日 に​確認しました。

ご利用にあたって

この教材は​一般的な​情報を​伝える​ための​もので、​特定の​商品の​売買や​投資を​勧める​ものでは​ありません。​税や​法律など​個別の​判断は、​金融庁や​国税庁などの​公的な​情報を​確かめたうえで、​専門家に​ご相談ください。