投資詐欺と​勧誘から身を守る

  • レベル やさしい
  • 読む時間 約10分
  • 最終確認日 2026年10月11日
  • 投資を勧めるものではありません

このレッスンで分かること

  • 公的機関が​挙げる​投資詐欺の​入口と、​手口の​流れを​説明できる
  • 金融庁の​検索機能などで、​業者の​登録の​有無を​確かめる​方法を知る
  • 送金後の​被害回復の​難しさと、​困った​ときの​相談先を知る

先に読むとよいレッスン:損失との​向き合い方

目次

投資詐欺は​身近な​入口から始まる

SNSの​広告や​メッセージ、​マッチングアプリが、​きっかけに​なっています。

点線の​下線が​ある語は、​押すと​意味が出ます。

金融庁(この節の出典の一覧へ)は、​SNSや​マッチングアプリ​等を​通じて​知り合った​者から、​暗号資産やなどの​投資勧誘を​受けて​投資した​ところ、​「返金を​申し出ても​返金されない」​「(相手に​送金後に)​相手と​連絡が​取れなくなった」などの​相談が​多く​寄せられていると​説明しています。​著名人を​かたる​SNS上の​広告を​通じて​投資を​した​結果、​出金できなくなったと​いう​相談も​あると​しています。​金融庁が​挙げる​事例には、へ​誘導される​ものが​あります。

金融庁が​挙げる、​入口と特徴の例

きっかけ特徴
動画サイトなどの広告クローズドチャットへ​誘導される
マッチングアプリ​等で​知り合った人暗号資産や​FXなどの​投資を​勧められる
著名人を​装った広告偽アカウント・偽広告が​著名人を装う

警察庁(出典「令和7年における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について(確定値)」を別のタブで開きます)は、​令和7年​(2025年)に​おける​SNS型投資詐欺の​認知件数​(警察が​把握した​件数。​この教材の​補足)を​9,523件、​被害額を​1,288.0億円と​発表しています​(2026年6月5日公表の​確定値)。​当初の​接触手段は、​バナー等広告が​3,785件、​ダイレクトメッセージ​()が​3,549件で、​この二つで​全体の​約8⁠割です。

やさしく​言うと、​広告や​メッセージなど、​ふだんの​暮らしの​中の​連絡が​入口に​なります。

要点

SNSの​広告や​DM、​マッチングアプリが、​投資詐欺の​入口と​して​公的機関から​注意され​ています。

手口の​流れを知る

最初は​利益が​出たように​見せ、​あとから​追加の​入金を​求める​流れが​報告され​ています。

金融庁(この節の出典の一覧へ)は、​グループチャットに​いわゆる​サクラ​(参加者を​装う​仲間。​この教材の​補足)が​いて、​指南に​従えば​利益が​上がるかのような​メッセージが​投稿される​事例を​挙げています。​架空の​口座で​取引させ、​しばらくは​利益が​出て​出金も​できるかのように​装いながら、​追加で​高額な​入金を​させると​しています。

金融庁の​相談室は、​少額の​出金が​できる​ことも​あるが、​高額な​入金や​出金の​要請を​すると​突然​連絡が​取れなくなったり、​口座凍結を​解除する​ためと​称して、​手数料、​保証金や​税金の​支払いの​名目で、​さらに​高額な​入金を​要求されたりする​ケースが​多いと​説明しています。​要求額は、​被害者が​認識させられている​財産額の​2〜3割程度であることが​多く、​追加で​入金しても​回収は​難しいと​しています。

架空の​例:手口が進む流れ

金融庁が​挙げる​手口を​並べた​架空の​例です。​金額も​架空で、​実在の​人物や​業者とは​関係ありません。

  1. 広告から、​グループチャットに​誘われます。
  2. 「講師」が​投資を​指南し、​参加者が​「もうかった」と​書き込みます。
  3. 個人名義の​口座へ​30万円の​入金を​指示され、​アプリ上の​残高が​増えて、​100万円あるように​見えます。
  4. 3万円ほどの​少額の​出金は​できます。​しかし、​まと​まった​金額を​出金しようと​すると、​手数料や​税金の​名目で、​100万円の​2〜3割に​あたる​20万〜30万円の​入金を​求められます。

追加で​入金しても、​回収は​難しいと​金融庁は​説明しています。

やさしく​言うと、​小さな​「成功」を​見せて​信用させ、​大きな​お金を​出させる​流れです。

要点

利益が​出たように​見せた​あと、​手数料や​税金の​名目で​追加の​入金を​求める​流れが​報告され​ています。

見分ける​ための​合図を知る

公的機関は、​いく​つかの​言葉や​指示に​注意を​呼びかけ​ています。

公的機関が​挙げる、​言葉や指示の例

言葉⁠・⁠指示原文にある内容機関
「必ず​もうかる」​「元本保証⁠」広告に​含まれていた文言警察庁
個人名義の​口座への入金証券会社が​指定する​ことはない金融庁
「政府公認」​「金融庁の​免許がある⁠」偽って​勧誘に使う例金融庁
暗号資産での送金海外の​取引所の​指定口座への​送金を​指示された事例国民生活センタ⁠ー

消費者庁(出典「SNSなどを通じた投資や副業といった「もうけ話」にご注意ください!」を別のタブで開きます)は、​投資資金の​振込先に​個人名義の​口座を​指定された​場合、​それは​詐欺なので​振り込まないで​ほしいと​呼びかけ​ています。​国民生活​センター(出典「SNSで勧誘される詐欺的な暗号資産の投資話 被害回復は困難です_国民生活センター」を別のタブで開きます)の​事例では、​国内の​暗号資産取引所で​自分名義の​口座を​開設して​暗号資産に​交換した​あと、​海外の​取引所の​指定口座に​送金する​よう​指示され​ています。

当てはまると、可能性が高いとされています

金融庁(出典「それ詐欺です!SNS上の投資勧誘にご注意ください!」を別のタブで開きます)は、​同庁が​挙げた​事例の​いずれかに​該当する​又は​類似している​場合には、​投資詐欺である​可能性が​高いと​説明しています。​そうした​事例を​見かけた​ときは、​関わり合いにならず、​窓口に​情報を​寄せるとともに、​最寄りの​警察署に​相談する​よう​呼びかけ​ています。​なお、​挙げた​事例に​該当する​もの​全てが​投資詐欺である​ことを​示す​ものではなく、​全ての手法を​網羅する​ものでもないと​注記しています。

やさしく​言うと、​警察庁(出典「令和7年における特殊詐欺及びSNS型投資・ロマンス詐欺の認知・検挙状況等について(確定値)」を別のタブで開きます)は​「必ず​もうかる」などの​文言を​広告に​見られた​ものとして​挙げ、​消費者庁は​個人名義の​口座への​振込みを​詐欺だと​して、​振り込まないよう​呼びかけ​ています。

要点

「必ず​もうかる」​「元本保証」は、​警察庁が​広告に​見られた​文言と​して​挙げています。​個人名義の​口座への​入金の​指示は、​消費者庁が​詐欺だと​して、​振り込まないよう​呼びかけ​ています。

確認問題

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登録の​有無を​確かめる方法

業者が​登録を​受けているかは、​金融庁の​公表情報で​確かめられます。

2026年10月時点で、​金融庁(この節の出典の一覧へ)は、​日本の​居住者を​相手に、​株取引や​FX取引、​暗号資産取引などの​金融商品取引業・暗号資産交換業を​行う者は、​日本の​法令に​基づく​登録が​必要で、​無登録で​行う​ことは​違法だと​説明しています。

金融庁は、​登録を​受けた​業者の​一覧を​公表しています。​「金融事業者一括検索機能」では、​名称や​電話番号を​入力して、​免許・許可・登録を​受けている​業者を​検索できます。​無登録で​営業して​警告書を​受けた​者の​名称等も​公表され​ています。

同庁は、に​ついて、​投資者保護の​態勢が​確保されているか​当局では​確認できないと​説明しています。​これまで​出金できていたのに、​出金の​拒否や​法外な​手数料を​請求される、​急に​連絡が​取れなくなる、と​いった​声が​多く​寄せられていると​しています。

登録があっても、安心とは限りません

金融庁の​相談室は、​登録が​あることだけでは、​安心して​投資できる​業者である​保証には​ならないと​説明しています。​登録業者を​かたるなりすましの​事例も​多く、​金融商品取引業者の​登録番号の​詐称や、​似せた​偽サイトも​確認され​ています。

やさしく​言うと、​登録の​有無は​確かめられますが、​登録が​あるからと​いって​安全とは​言い​切れません。

要点

登録の​有無は​金融庁の​公表情報で​確かめられますが、​登録が​あることは​安全の​保証では​ありません。

送金後の​難しさと二次被害

一度​送金すると、​取り戻すのは​難しいと​公的機関は​説明しています。

金融庁(出典「投資詐欺等に関する利用者からの相談事例等と相談室からのアドバイス等」を別のタブで開きます)の​相談室は、​一般的に、​こうした​詐欺で​一旦送金すると​被害の​回復は​かなり​難しいと​いわれている​ため、​少しでも​不審な​点が​あれば、​送金しない​ことを​勧めています。​消費者庁(出典「SNSなどを通じた投資や副業といった「もうけ話」にご注意ください!」を別のタブで開きます)も、​被害回復が​難しい​ため、​安易に​投資資金を​振り込まないよう​呼びかけ、​相手の​説明に​不信感や​疑問を​抱いたら、​すぐ​相談する​よう​述べています。

金融庁の​相談室は、​被害回復を​うたって​接近してくる​者の​中に​詐欺グループの​一員が​いて、​さらなる​被害​()に​遭った​事例も​寄せられていると​説明しています。​消費者庁と​国民生活​センター(出典「SNSで著名人が勧める“もうかる方法” それって本当!?金融商品・サービスのトラブルにご注意!_国民生活センター」を別のタブで開きます)も、​被害回復を​うたう​二次被害に​注意する​よう​述べています。

同相談室は、​投資の​あとで​騙されたと​考える​ときは​警察に、​返金等を​求める​ときは​消費生活​センターや​各地の​弁護士会に​相談する​よう​案内しています。​また、​少しでも​不審だと​感じた​ときは、​送金する​前に​金融庁相談室や​消費生活​センターに、​まず​相談する​よう​案内しています。

やさしく​言うと、​「おかしい」と​思ったら、​送金する​前に​相談する、と​いうのが​公的機関の​呼びかけです。

要点

送金後の​被害回復は​難しく、​被害回復を​うたう​二次被害にも​注意が​呼びかけられ​ています。

確認問題

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困った​ときの相談先

不審に​思った​時点で、​送金する​前に​相談できる​窓口が​あります。

金融庁(この節の出典の一覧へ)は、​投資詐欺が​疑われる​ときは、​金融庁金融​サービス​利用者相談室や、​消費生活​センター、​警察に​相談する​よう​案内しています。​下の​表は、​2026年10月時点の​各機関の​ページに​書かれている​内容です。​消費者​ホットラインなどの​一般的な​説明は、​前の​レッスン​「損失との​向き合い方」にも​あります。

相談先と、​案内されている​番号・受付時間​(2026年10⁠月時点⁠)

相談先番号・⁠受付時間案内した機関
金融サービス​利用者相談室​(詐欺的な​投資に​関する​相談ダイヤル⁠)0570-050588。​電話は​平日10時〜17時、​ウェブは⁠2⁠4⁠時間金融庁
証券取引等監視委員会 情報提供窓口​(相談ではなく、​情報を​寄せる窓口⁠)0570-00-3581金融庁
消費者​ホットライン188。​最寄りの​消費生活​センター⁠等を案内消費者庁
警察相談専用電話#9110。​受付は​原則、​平日の​8時30分〜17時15分​(警察本部で異なる⁠)金融庁

公的機関をかたる偽サイトや偽ハガキもあります

金融庁は​金融庁の​偽サイトに、​消費者庁(出典「消費者ホットライン」を別のタブで開きます)は​国民生活​センター(出典「SNSで勧誘される詐欺的な暗号資産の投資話 被害回復は困難です_国民生活センター」を別のタブで開きます)と​消費者庁を​かたる​偽ハガキに、​それぞれ注意を​呼びかけ​ています。​連絡先は、​公的機関の​公式ページで​確かめられます。

やさしく​言うと、​「おかしい」と​思った​時点で、​送金の​前に、​公的な​窓口へ​聞けます。

要点

金融庁の​相談室、​消費者​ホットライン、​警察相談専用電話などが、​公的機関から​案内され​ています。

理解度チェック

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まとめ

このレッスンで​押さえたい​ことです。

  • SNSの​広告や​DM、​マッチングアプリが​入口に​なる​投資詐欺に​ついて、​公的機関が​注意を​呼びかけ​ています。
  • 利益が​出たように​見せた​あと、​手数料や​税金の​名目で​追加の​入金を​求める​流れが​報告され​ています。
  • 警察庁は​「必ず​もうかる」​「元本保証」を​広告に​見られた​文言と​して​挙げ、​消費者庁は​個人名義の​口座への​入金の​指示を​詐欺だと​して、​振り込まないよう​呼びかけ​ています。
  • 登録の​有無は​金融庁の​公表情報で​確かめられますが、​登録が​あることは​安全の​保証では​ありません。
  • 送金後の​被害回復は​難しく、​被害回復を​うたう​二次被害にも​注意が​呼びかけられ​ています。

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出典と最終確認日

このレッスンの​事実は 2026年10月11日 に​確認しました。

ご利用にあたって

この教材は​一般的な​情報を​伝える​ための​もので、​特定の​商品の​売買や​投資を​勧める​ものでは​ありません。​税や​法律など​個別の​判断は、​金融庁や​国税庁などの​公的な​情報を​確かめたうえで、​専門家に​ご相談ください。